岸和田 不動産の市場規模を昨年と比較
A前米副大統領が国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とともに、ノーベル平和賞を受賞したのは、温暖化の危機が環境難民の発生など国際安全保障にも脅威になったへの挑戦である。
それを風化させるわけにはいかない。
テロとの戦いに加わるのは文明国の責務である。 日本が給油活動を通じて参加するのは当然だ。
これは何も同盟国米国のためだけではない。 アフガニスタンでのテロとの戦いには、イラク戦争に反対したドイツやフランスも参加している。
日本の給油活動を評価する国連安全保障理事会の決議は国際社会の合意であり、重みがある。 米大統領選がどう展開しようとテロとの戦いは共和、民主両党の超党派の戦いである。
テロとの戦いを政局にからめるのは危険である。 日本の政治リスクそのものだ。
いまできる給油活動を中断し、アフガニスタンでの国際治安支援部隊(ISAF)に自衛隊を参加させるといった合意しにくい活動をあえて提案するのは、テロとの戦いを回避するものと受け取られかねない。 日本の針路京都議定書の枠外にいるB米政権をよそに米国の主要州や有力企業は温暖化防止に積極的に取り組んでいる。
EUの排出権取引に米各州が連動し、国際市場を形成しようとしている。 大統領選はA氏が出馬しなくても、地球温暖化防止が争点になる。
どんな政権ができようと、B現政権よりは環境問題に前向きになるはずだが、B後まで待てないのも環境危機ことを示す。
「これは政治問題ではなく、倫理の問題だ」というA氏の言葉は切迫する環境危機を雄弁に物語る。
問題は、危機打開の主役を担っているはずの日本が指導力を発揮していないことだ。 ハイリゲンダム・サミットを前にA前首相が二○五○年までに温暖化ガスの排出量を半減しようと提案したのが唯一の国際メッセージで、後が続かない。
EUが主導する国際潮流に乗り遅れている。 の現実である。
訪米するF首相はテロとの戦いとともに地球温暖化を首脳会談の主要議題にすべきだ。 数値目標を渋るB政権を説得するのは「環境先進国」としての使命でもある。
それには国内調整を超えて「地球責任」を果たす覚悟が求められる。 一三年からのポスト京都議定書の枠組みでは京都議定書以上に厳しい総量規制が必要になる。
排出権取引の活用も欠かせない。 法人税率引き下げで税収中立にすることを前提に環境税を導入する方法も考えられる。
もちろん国際的な環境技術協力によるブレークスルーは重要だ。 省エネ技術の支援をテコに中国、ハノア、かつてはクリーンアップを打つ強打者だった。
おごりのあと大スランプが長引き、いまは下位打者に甘んじている。 流し打ちで何とかしのぐが、故障が癒えず打撃改造の勇気もない。
有望な若手の台頭でレギュラーの座も危うい。 グローバル社会における日本の位置はこんなところだろインドなど大排出国を新しい枠組みに取り込むことが肝心だ。
大事なのは、日米欧など先進国はより厳しい目標を設定し、新興国とは「差異ある責任」を果たすことである。 環境の高いハードルを乗り越えれば、新たな成長もみえてくる。
「環境と成長」は両立できる。 間違っても、みんながぬるま湯に入る枠組みにして環境危機を深刻化させる愚を犯してはならない。
日本がいつまでも内向きに甘んじるなら、グローバル化し多極化する世界で埋没してしまう。 米国を追ってEUはソフトパワーを進化させ、信認の輪を広げている。
中国、インドなどアジアの新興国は急速にグローバル国家に転換しつつある。 ねじれ国会など政局の混迷は言い訳にはならない。
「内向き日本」に決別して「いまそこにある危機」に責任を担うときである。 しかし見渡せば、地球は最大のピンチを迎えている。
テロと核拡散の不安は消えない。 米国のサブプラィムローンをめぐる危機は石油高騰に波及しグローバル経済を揺さぶる。
地球温暖化は現実化した。 そんなグローバル危機の克服に主要国首脳会議(サミット)議長国として日本に打順が回ってきた。
三振を恐れている場合ではない。 小さく構えず、バットを長く持つときである。
地球温暖化の危機は考えようでは日本のチャンスでもある。 京都議定書の次の枠組み作りで米欧間の調整を果たし、新興国を取り込むのに日本は好位置にいる。
何より省エネなど環境技術の切り札がある。 原油一○○ドル時代は環境技術の時代でもある。
ポスト京都を厳しい数値目標で先導するEUと数値目標を拒むB米政権の落差は一見、大きいが、大統領選下の米国には変化がみられる
。 「B後はどんな政権であれ環境政策を大転換する」という見方が有力だ。
各州や大企業がこぞって温暖化ガスの排出削減に動いている。 温暖化防止で米欧が歩み寄る可能性もある。
そんななかで、日本は北海道洞爺湖サミットを控えて温暖化ガス削減で具体的目標を示さなければ、指導力を発揮できない。 「二○五○年までに温暖化ガス排出を半減する」というA前首相の路線を踏まえて、自ら中期、長期の数値目標を打ち出すことが先決だ。
世界の潮流である排出権取引の導入をためらっている段階ではない。 何より大事なのはポスト京都の枠組みに最大の排出国になる中国やインドを取り込むことだ。
省エネ技術の供与はそのテコになる。 新エネルギー開発など技術のブレークスルーのため国際協それでもサブプライム危機は終息しない。
米経済が減速しても新興国の高成長でグローバル経済は支えられるという「デカップリング」(非連動)論もある。 しかし、それは米経済がスタグフレーションに陥らないかどうかにかかる。
「ツー・リトル、ツー・レイト」(小さすぎて遅すぎる)と、あるN銀OBは米通貨当局に警告する。 日本の金融危機に際して、当時の米通貨当局首脳は「まず否定し、次に過小評価し、そして緩やかな措置にとどめる」と日本を批判したが、その批判はそのまま米当局に向けられる。
小出しや遅れの代償がいかに大きかったか。 「失われた十年」の教訓を踏まえ、日本は米国に友情ある説得をする必要がある。
石油高騰で金融政策が動きにくいなら、公的資金注入が求めら力を主導することも肝心だ。 温暖化防止なしに成長はない。
環境のハードルを越えて初めて新たな成長機会が生まれる。 低炭素社会の成長ビジョンを示すのは日本の使命である。
年明けからの石油高騰、ドル安、株価下落という波乱はサブプライム危機のさらなる波及を示している。 ここでも日本の役割は重要だ。
金融危機による大スランプはなぜ起きたか、日本の苦い教訓を危機打開に生かさなければならない。 米欧C銀行による流動性供給でも危機は収まらなかった。
問題の本質がGC大教授が警告したように「キャピタル・クランチ」にあるなら、打開策は資本注入にない。 この打開策に動いたのは新興国や資源国の政府系ファンドだった。
いわば「国際的公しかない。 この拝的資金」注入だ。
テロとの戦いを続けるのは当然の国際責任である。 新給油法案の成立は米国だけでなく国際社会の要請に応えるものだ。
アフガニスタンでのテロとの戦いにはイラク戦争に反対した独仏も加わっている。 核を保有するパキスタンの混迷は核拡散がいかに危険かを示す。
唯一の被爆国として核廃絶を発信し続けるのは日本の歴史的責務である。 様々な危機はグローバル経済と国際政治の大転換期で起きている。
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